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お家での大型犬のシャンプー ポイントと注意点

ワンちゃんのシャンプーは健康を維持するのに欠かせません。
シャンプーでは汚れをおとし皮膚の状態を保ったり今の健康状態の把握、毛玉や耳毛、伸びた爪など健康被害の源の改善。
合わせてそれぞれの環境や骨格にあったカットをすることでより良い状態を保ち、病気になりにくく、なにより大好きな飼主さんに愛されることとなるでしょう!

今回は大型犬のシャンプー時に気を付けるポイントと注意点についてお話させていただきます。

 

 

目次

1.シャンプー前準備 環境・道具

2.シャンプー

3.すすぎ

4.ドライ

5.お手入れ

まとめ


・シャンプー前準備 環境・道具

大型犬のシャンプーは体の大きさや毛量に比例して道具やスペースに影響してきます。
作業時間が長くなると人もワンちゃんも疲れてしまいシャンプー自体が嫌いになってしまうため、すべての工程をスムーズに行う事が大切です。


環境
大型犬は力が強いので脱走にはより気を配らなければなりません。扉はしっかり施錠し、難しい場合はリードで対策することによってケガや無駄なストレスを防ぎます。
シャンプー中に使用する道具はすぐ手に届く距離かつ、ワンちゃんには届かないところに置いておき、その他の余計なものは洗い場に置かないようにしましょう。また、シャンプー後に乾かす場所へのスムーズな移動も重要です。

道具
スリッカー、コームなどブラシ類は大きいものと小さいものを用意しておくと臨機応変に対応できます。



タオルは吸水タオルと普通のタオルがあると便利です。吸水タオルは絞れば何度でも使えると同時にドライの時に足元にひくことによって足が滑ってしまうのも防止できます。
ドライヤーはブロワーという種類のものがあると便利です。強力な風で多くの水気を飛ばしてくれるのでその分乾くのが早くなり飼主さんもワンちゃんも負担が軽減されます。
大型犬や、柴犬など乾きにくい犬種には必需品ともいえます。



シャンプー液
必要な量を見定め洗浄力の高いものを選びましょう。皮脂の多い犬種や耳が汚れやすいワンちゃんには専用のシャンプーがあるので必要な場合は使用すると良いでしょう。

重要ポイント!
短くカットする予定ならバリカンやハサミで必要のない毛をカット、足裏、肛門周り、陰部周り、耳毛なども先に綺麗にしておくとドライ時間短縮!
特に毛玉が残ったまま濡らしてしまうとフェルトのように固くなってしまい、バリカンで短くしないといけなくなってしまうのでチェックは念入りに。。。


・シャンプー
大型犬のシャンプーのポイントは多くありますが、今回は3つのポイントに注目していきたいと思います。

2人で洗う
2人で協力し、役割分担をすることによって1人の時よりもかかる時間が短くなり、わんちゃんのストレスを軽減します。
他にも体を支えたり道具を準備したり、声掛けによってワンちゃんを安心させたり、サポートをしてくれる人がいるとより良いです。

全身くまなく洗う
シャンプーは汚れを落とすことが目的なので一見当たり前のことですが、地肌から毛先までしっかり洗うことは案外難しいのです。
シャンプーは2度洗いを基本として、1度目はおおまかな汚れと汚れやすい箇所を中心に洗い、全身をしっかり濡らしていきます。
犬種によっては皮脂が多くなかなか水が浸透せず、その状態のままシャンプーをしてしまい、洗い残し、すすぎ残しの原因になってしまうことがあるので注意しましょう。
また、この時に肛門腺、耳の洗浄などを行うと匂いや汚れを一緒に洗い流せるのでワンちゃんの性格や状態をみて無理せず行いましょう。
2回目は全身しっかり泡立てて、地肌を意識し、汚れやすい箇所ももう一度よく洗っていきます。

・すすぎ
最後に気を付けなくてはならないのはすすぎです。
すすぎ残しは皮膚や粘膜の炎症、外耳炎など様々な問題を引き起こすので入念に行う必要があります。
上から下にすすぎ残しがないように流していき、脇の下や内股などもシャワーヘッド当てていきます。
特に気を付けるポイントは目のなかにシャンプーが残らないようしっかり水を流すことです。ほとんどのワンちゃんは目にシャンプーや水が入っても痛みを感じることはないといわれていますが鼻に入るのは嫌がるのでシャワーが心配な場合はスポンジで洗い流しましょう。

重要ポイント!
顔は無理にシャンプーする必要はありません。すすぎ残しの問題や、嫌な思い出によって激しく暴れてしまうこともあるのでできる範囲で行いましょう。
濡れたタオルやウェットティッシュでふいたりするだけでも清潔に保てますし、どうしても汚れが気になる場合や、顔周りのお手入れが大変な短頭種のワンちゃんはトリミングサロンなどでプロに任せるのも一つの選択肢です。


・ドライ
タオルやブロワーなどで大まかな水分を飛ばしてから本格的にドライヤーで乾かしていきましょう。
ドライヤーは起立式か、ハンドドライヤーを服にかけるなどして両手が空いている状態が好ましいです。利き手でスリッカーなどブラシ類を持ち、反対の手でワンちゃんを支えて毛の根元から乾かすのがセオリーです。

・お手入れ
必要があれば爪切りや足裏、お尻周りのバリカンなども無理せず行いましょう。
お手入れは飼主さんが緊張するとワンちゃんに伝わってしまいます。一番大事なのはやりきることではなく嫌な思いをさせないことです。
また、緊張したり集中しすぎると手に無駄な力が入り保定を嫌がってしまうので気を配ってあげましょう。

まとめ
いかがでしたでしょうか。
しっかり洗うこと、スムーズに行うことのむずかしさ、定期的にシャンプーやお手入れをして健康を保つことの大切さ。
皆様のワンちゃんとのより良い人生に、少しでも携われれば幸いです。

 

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