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チワワのカットについて

世界1小さいといわれる小さな体にウルウルとした愛らしい瞳、「アップルヘッド」といわれるりんご形の頭が魅力のチワワ。日本のみならず世界中で人気のある犬種で誰でも守りたくなる外見ですが、性格は意外と勇敢な一面を持っているので、そのギャップに驚く人も多いかもしれません。そんな長年人気犬種ランキング上位を維持しているチワワの特徴やカットについてご紹介していきたいと思います。

 

 

【目次】

  1. 特徴と被毛
  2. ロングコートとスムースコート
  3. カットの必要性と注意点
  4. カットの種類
  5. まとめ

 

1.特徴と被毛

サイズ

チワワは小型犬に分類されます。

理想体重は1.5〜3kgと、世界最小犬種なだけあってとても小さい身体の持ち主です。

とはいえ、適切な運動をしないと太ってしまうので気を付けてあげましょう。

 

性格

チワワは動きが機敏で、とても活発です。

甘えん坊で遊び好きである一方、大きな相手でも果敢に向かっていく性質があります。

また、体の小ささゆえ、神経質で臆病なところもあります。警戒心が強くプライドが高い傾向が見られることも。

その場合には、知らない人や子どもに対して吠えや咬みつきといった行動が出ることもあるので注意が必要です。

自己主張が強いので、甘やかしているとわがままになりがち。

子犬の時期にいろいろな音や人、犬などに慣れさせる社会化をしたり、吠えのしつけをしておきましょう。

 

被毛

犬の被毛の構造には、シングルコートとダブルコートがあり、犬種によって構造が違います。

シングルコートとは、表皮がオーバーコート(上毛)のみで覆われており、ダブルコートとは、表皮がオーバーコートとアンダーコート(下毛)の二重構造で覆われていることです。

ダブルコートの犬種は、季節の変わり目にアンダーコートが一気に抜けて生え替わる「換毛期」という時期が年2回あるので、抜け毛も多いといえます。

チワワの被毛はダブルコートですが、さらに、オーバーコートが長く伸びる「ロングコート」と、オーバーコートが長く伸びない「スムースコート」の2つのタイプに分かれます。

ロングコートもスムースコートも換毛期には、アンダーコートの短い毛がたくさん抜けます。

 

 

 

2.ロングコートとスムースコート

 

チワワの被毛は長さによって「スムースコート」「ロングコート」の2タイプがあります。

 

ロングコート

ロングコートチワワの被毛は、耳の下や胸元、お尻、尻尾など頭以外の全身が長く、飾り毛が長いのが特徴です。被毛が長い分、抜け毛が目立ちますので、抜け毛対策を念入りに行いましょう。

毛が絡まりやすいため、ブラッシングなどの日ごろのお手入れは欠かせません。

ロングコートは見た目の美しさだけでなく、冷えや紫外線から犬の体を守る役割も果たしています。

 

スムースコート

スムースコートは体にぴったりと密着するような短い毛で光沢があります。

短くて、やや太めの硬い被毛です。

ロングコートに比べて、スムースコートのチワワは抜け毛が少ないように思うかもしれませんが、スムースコートも抜け毛はたくさん出ます。

スムースコートのチワワは短くて光沢のある毛が特徴で、手入れが比較的簡単です。

短毛ですが毛は密集しており、体をしっかりと覆っています。

このタイプのチワワは暑い季節は涼しく過ごしやすいですが、冬場は寒さに注意が必要です。

 

 

 

3.カットの必要性と注意点

基本的にチワワはカットが必要の無い犬種です。

なぜならチワワは毛が生え変わる犬種で一定以上は伸びないからです。
しかし皮膚トラブルや衛生面を考慮してトリミングを行ったり、夏場など暑い時期にトリミングを行ったりと定期的なトリミングを行うことが必要になる場合もあります。

チワワはロングコートとスムースコートのどちらかのタイプでカットの必要性が違います。

長い毛のロングコートチワワの場合は定期的なトリミングがおすすめです。

そして、毛の短いスムースコートチワワの場合はトリミングは不要です。

ロングコートチワワでも毛が伸びる速度はゆっくりで、一定の長さでストップするのでカットは頻繁におこなわなくてもいい場合もあります。

毛の長さが一定の長さでストップして、被毛を清潔に保つことが出来るのであればカットをしなくても、こまめにブラッシングをして抜け毛対策をしっかり行っていれば問題ありません。

もちろん、毛が伸びる速度が早い個体や、毛量が多い個体もいますのでカットは臨機応変に対応するのがベストでしょう。

また、「トリミングして愛犬を可愛くしたい」という飼い主さんも多いと思います。

そこでトリミングのメリット・デメリットを紹介したいと思います。

 

メリット

清潔な状態を保つことが出来る

毛量が多いと脇の下などが毛玉になりやすく、悪化すると毛がフェルト状に固まって皮膚を覆ってしまうこともあります。

カットで全体を均一な毛量に整えれば、毛玉もできにくく皮膚をより清潔に保てるようになります。

また長い被毛だと、散歩のときなどに汚れを絡めとりがちになります。

短くカットすれば散歩でも汚れがつきにくくなり、汚れが付きやすいお尻やお腹周りも清潔に保ちやすいでしょう。


体に熱がこもりにくくなる

毛量が多い場合、夏場などは被毛の下で熱がこもり、体温が上がってしまうことがあります。

全体的に被毛の量を減らしてあげれば、風通しが良くなり蒸れや体温の上昇を緩和できるでしょう。


お手入れが楽になる

チワワの毛は細く絡まりやすいため、ブラッシングを嫌がる子も少なくありません。

カットで被毛が短くなれば絡まりが減り、ブラッシングが楽になる可能性があります。

また被毛が短いことでお家でのシャンプーもしやすくなります。


蒸れや汚れが原因の皮膚病になりにくくなる

毛量が多くて定期的にシャンプーができない犬は、皮膚トラブルを起こしやすい傾向があります。

被毛が短くなると蒸れが減るうえ、シャンプーなどのケアをしやすくなるため皮膚トラブルの予防につながるでしょう。

 

 

デメリット

皮膚が紫外線や乾燥などの刺激を受けやすくなる

個体差はありますが、チワワの中には皮膚がデリケートな犬もいます。

被毛に覆われていた皮膚が露出することで、地面からの熱や紫外線、乾燥、エアコンの冷風などの刺激を受けやすくなり、皮膚炎につながってしまうかもしれません。


皮膚に傷がつくリスクが高まる

被毛には皮膚を守る働きがあります。

しかし、カットによって皮膚が露出すると、寄生虫や物理的な刺激によって皮膚炎を起こしたり、傷ができたりすることも考えられるでしょう。

寄生虫に対してアレルギーのある場合などは、皮膚がむき出しになることは避けた方がよいでしょう。


季節や環境によって体が冷え過ぎてしまうことがある

被毛には体温を保ってくれる効果があります。

そのため、カットで被毛を短くすると、冬場などの寒い時期は体温が下がってしまうことも。

特に高齢の犬などは体温低下によって体力を消耗してしまうこともあるため、冬場の短すぎるカットは控えましょう。


毛質がかわる・毛が生えてこなくなることがある

カットでバリカンなどの刃が皮膚に当たると毛根に刺激が加わり、毛質が変わってしまったり毛が生えてこなくなることもあります。

特に、高齢の場合は毛周期が若い頃とは異なるため、一度切った毛が生えてこない可能性もあるでしょう。


ストレスを感じる

繊細な傾向があるチワワは、自分の体を触られることをストレスに感じる子も少なくありません。

頑固な毛玉ができるなど、どうしてもカットが必要な事情がなければ、カットを控えた方がいい場合もあります。

日頃から毛玉ができないようにブラッシングをしておくようにしましょう。
ほとんどのトリミングサロンで毛玉がある場合は追加料金が発生してしまうので注意しましょう。

 

上記のことからもわかるように、チワワのトリミングは外見を美しく保ち、清潔を維持するなどのメリットもありますが、その特性上注意しなくてはならない点もいくつかあります。
 

 

 

4.カットの種類

 

サマーカット

バリカンを使用し全身を短めにカットして、すっきりさっぱりと涼しげな印象を与えてくれる暑い夏に人気のカットスタイルです。

スムースコートチワワのように見えることから一年中サマーカットにしている飼い主さんもいらっしゃいます。

被毛が短くなることで熱を外に逃がしやすくなったり、ブラッシングやシャンプーのお手入れがしやすくなります。

【注意点】

サマーカットは、 バリカンで刈り込むことによる皮膚のダメージや、毛質の変化のリスクがあります。

短くしすぎることで皮膚への負担や熱中症のリスクが高くなるので、 注意が必要です。

 

ライオンカット

チワワの毛量の多さを活かした、人気の定番カットです。

ライオンカットは顔周り、首元、胸元にボリュームを持たせてたてがみを作り尻尾の先の毛を残して、その他の部分は短くカットするスタイルです。

体をスッキリと短く仕上げるため、サマーカットのアレンジとしても人気が高いカットスタイルです。

【注意点】

たてがみは汚れが付きやすく、毛玉もできやすいためブラッシングは入念に行いましょう。

また、体の毛を短くしすぎてしまうと日光を遮ることができなくなります。

皮膚の炎症や火傷・熱中症になるリスクが上がってしまうので、注意しましょう。

 

豆柴カット

こちらも大人気サマーカット、豆柴風カットです。柴犬風カットとも呼ばれています。

体全体の毛を短くし顔まわりを丸くカットしたチワワの立ち耳を活かしたスタイルです。

カットする毛の長さを調整すれば、冬にも対応できるカットになります。

【注意点】

体を短めにカットすることが多いスタイルですが短くしすぎないようにしてもらったほうが良いでしょう。

短くしすぎるとサマーカットと同じく紫外線等による皮膚へのダメージが大きくなってしまいます。

 

たぬきカット

たぬきカットは全体的に毛を丸く整えることで、たぬきのようにまんまるとして愛らしく見せてくれるスタイルです。

特に顔周りと足元にボリュームを持たせることで、ぬいぐるみのようなかわいらしさを演出します。

全体的に丸みがありたぬきのようなシルエットがとても可愛らしく、もふもふの触り心地も良いことから人気の高いスタイルです。

どこか豆柴風カットにも似ていますが、豆柴風カットに比べると耳の毛を少し残し丸く残っているのがポイントです。

【注意点】

毛量が少なめだったり、マズルが長めのシュッとしたお顔立ちだとたぬきのように見えない可能性もあります。

たぬきカットにしてみたい場合はトリマーさんに相談してみるのも良いと思います。

 

ナチュラルカット

ナチュラルカットは、チワワの自然な毛の流れを生かしたスタイルです。

極端に長さを変えることなく自然に整えることで、チワワ本来の美しさを引き出します。

毛先を整える程度にカットしたナチュラルカットは、 ロングコートチワワの自然な魅力をご希望する飼い主さんにぴったりのカットです。

あまり長さを変えたくないときや寒い冬などにおすすめなカットスタイルです。

【注意点】

被毛が長いカットスタイルなので汚れが付きやすく毛玉ができやすいので毎日のブラッシングが必要です。

また夏場は暑さで被毛に熱がこもり蒸れやすくなるため、フケや皮膚トラブルに注意が必要です。

 

(部分カット)

部分カットとは、顔やお尻周りなどを部分的にカットすることを指します。
もちろん見た目を整えるために部分カットを行う場合もありますが、それ以外にも衛生管理を目的として部分カットを行う場合もあります。
全体をカットする必要はなく、汚れが付きやすいお尻やお腹だけ部分的に短くしたい方におすすめです。

 

5.まとめ

基本的にチワワは、頻繁にカットが必要になる犬種ではありません。

しかし、個体によっては毛の伸びる速度や毛量が異なるため、愛犬の被毛の状態によって臨機応変に対応する必要があります。

カットすることで見た目がより可愛くなったり、汚れがつきにくくなったりとさまざまなメリットもあります。

短くしすぎには注意しつつ、愛犬にあったカットスタイルを季節に合わせて取り入れてみるのもよいかもしれません。

飼っている環境や生活習慣なども考慮しながら、トリミングのメリット・デメリットをふまえてトリミングをするかどうかを検討しましょう。

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